ソロフェスタの沿革

ソロフェスタについて

ソロフェスタは、2013年から、プロ・アマの区別を超えて、ソロ演奏を愛する人々が一堂に集ってオープン参加のジョイント・リサイタル乃至合同演奏会を成功裡に行って来ているものです。2016年8月の第4回と2017年7月の第6回はつくば市ノバホールで行われ、特に盛況を博しました。

[ソロフェスタの理念] ソロフェスタは、国際的な科学と学術の町のつくばを拠点にして、人間精神を尊重しつつ、プロ・アマの隔てなくコミュニティの音楽文化を発展させ発信するという1970~90年代の学園都市音楽会の理念を拡大的に復興したものであり、二重三重の意味で〝グレーターつくば〟の〝ルネサンス〟にもなぞらえられる文化芸術活動になっています。

文化芸術が貧弱な町では、理工系であっても一流の学術は育ちません。内外の一流学者を招聘しようにも、たとえ本人が応じても通常文化芸術への関心が高い家族が反対して実現しない。最近発展が著しい人工知能研究開発では、研究者が、高い感性と精神性を要求されるため、文化芸術レベルが低い町では支えられません。

[ソロフェスタの創設] ソロフェスタは、茨城県南全域から一部県外までの有力合唱団が挙って参加して大いに隆盛しているムジカフェスタ・ディ・つくばを、(その反面器楽団体や声楽は衰微した。)演奏領域的に補完し拡充するために、その主催団体であるつくば音楽団体交流協議会が、ちょうど設立20周年に当たる2013年に、その姉妹イベントとして開始しました。

  • ムジカフェスタ・ディ・つくばは、ノボシビルスクに続く世界的な研究学園都市の建設に当たり、そのコミュニティにふさわしい文化活動の創成と発展・発信のために、筑波大学が、主に地域に移住してきた音楽専門家と愛好家の協力を得て、1976年10月2日の第1回から1993年まで50回に亙って、器楽、合唱、ソロ(プロ・アマを問わない。)の3部門に分けて、大学会館ホールで開催していた学園都市音楽会を、地域の拡大を主眼にして発展的に継承して、1994年に開始されました。毎年盛況を続けており、2016年5月にノバホールで開催された第23回は、35団体の出演者と来聴者を合わせて1100人以上の多数が入場しました。

[ソロフェスタの運営] ソロフェスタは、第3回までは主催者のつくば音楽団体交流協議会の下でコンサート委員会が実質的に運営して来ましたが、運営の便宜上、第4回はその姉妹団体であるつくばソロ連絡会(ソロフェスタの定期的な出演者を主体とするNPO。なおその後音楽演奏者の団体であることを明らかにするためつくばソロ演奏者連絡会と改称した。)との共催で行われました。第5回以降は同連絡会の主催、協議会の後援となります。

[歴史から] 2011年8月に予備的コンサート(第0回)をつくば市の英国庭園カフェ「アリスの茶屋」で開催しました。これは真夏のバラを愛でながら、飲み物付きで、聴衆には普段のクラシック音楽らしいちょっと硬めのコンサートとは別の雰囲気で、楽しんでいただけました。(写真↓)